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用語

2024.06.10

しのぎ

「しのぎ(鎬)」は、包丁や日本刀などの刃物に関する専門用語で、刃の形状の一部を指します。具体的には、刃の厚みの変化が生じる部分で、刃の平面と切先(刃先)との境界部分です。

しのぎの特徴や役割について以下に説明します:

  1. 刃の形状の一部: しのぎは、刃の中央から刃先に向かって延びる稜線(リッジ)のような部分です。この部分によって、刃が平らな部分と切れる部分に分かれます。
  2. 強度と耐久性の向上: しのぎがあることで、刃全体の強度と耐久性が向上します。これは、刃の厚みの変化が刃物全体にかかる応力を分散させるためです。
  3. 切れ味の向上: しのぎによって刃の形状が制御され、鋭い切先を形成することができます。これにより、包丁の切れ味が向上します。
  4. デザインの要素: しのぎは、刃物のデザインにおいても重要な要素です。特に日本刀では、美しいしのぎの線が刀の見た目の美しさに貢献します。
  5. 研ぎの目安: 包丁や日本刀を研ぐ際に、しのぎの部分が目安となります。しのぎが明確に見えることで、正しい角度で刃を研ぐことが容易になります。

しのぎは、包丁や日本刀の製造および使用において重要な構造的要素であり、刃物の性能や美しさに大きく影響します。特に伝統的な日本の刃物では、しのぎの形状や仕上げが職人の技術や刃物の品質を示す重要な指標となります。