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2024.08.29

鍛冶職人 富樫憲治

こんにちは。かまた刃研社 四代目 鎌田陽介です。

今日は写真集のご紹介です。

カジワラ書房から出版されます 「堺打刃物 鍛冶職人 富樫憲治」 です。

こちらの職人さん。大阪府堺市で刃物を製造されております、伝統工芸士の方です。

実はわたくし鎌田陽介は、十年ほど前に、こちらの富樫製作所様でお世話になっておりました。

現在の家業に入る前、現地の職人さんの仕事を勉強するために、大阪に一年間出張することになり、ご縁あって富樫さんの工場で働かせて頂くことになりました。

大阪府堺市では、手作りの包丁(和包丁)が作られていることで有名な産地です。

中でも、富樫憲治さんは五十年近くその道に携わるベテランの鍛冶屋職人さんで、伝統工芸士の資格もお持ちの方です。

伝統的な鋼材である日立金属の安来鋼を、釜で熱して打ちたたき、包丁の形に成型していく非常に高度な技術「本鍛造」を用いて刃物を製作されています。

題目にある「打ち刃物」とは、このような難しい技術を用いて作られた貴重な刃物の事を言います。

「柳刃包丁」や「出刃包丁」など、古くからある「和包丁」がこのような技法を使って作られており、富樫さんの工場で、日々たくさんの和包丁が作られているのです。

この度、そんな鍛冶屋としての集大成を迎えられる富樫憲治さんを記念して、こちらの写真集が発売されることになりました。

写真集の中では、そんな彼の作品をご紹介するため、かまた刃研社からのページも設けて頂きました。

稚拙な文章ではございますが、私がお世話になった一年間で見ることのできたエピソードも書かせて頂いております。

是非、写真集をご購入の上、ご一読いただければと思います。

また、打ち刃物にご興味のある方がいらっしゃいましたら、合羽橋にお越しの際は、かまた刃研社までお立ち寄りください。

富樫憲治さんの作った作品たちを沢山ご紹介できますよ。

それではまた。

合羽橋 かまた刃研社 四代目 鎌田陽介